・国/日本 ・時代/室町 ・サイズ/約高さ28.8×横幅23.3×奥行15.2㎝ ・状態/獅子の片方の耳先に欠損あり
亜形(あぎょう)の獅子と吽形(うんぎょう)の狛犬の一対です。
正面に対して体は横向きで頭は正面を向いています。
前脚を真っ直ぐにつっぱり背筋をぐいっと伸ばし両耳は後ろに伏せており、警戒しているような緊張感があります。
三又に分かれカールした尾、後頭部と首は鬣(たてがみ)に覆われ、背骨とあばら骨は浮き出て胸筋と前脚の筋肉のリアルな表現は運慶流のリアリズムを感じさせます。
胴体に対して頭はやや小さく、平らな額、耳まで届く太い眉頭、大きく開かれた切れ長の目、三角形の獅子鼻、顎いっぱいに広がる大きな口をしており迫力があります。
置くだけで周囲の空気を変える気品に溢れた逸品です。